多重債務商法
多重債務商法・悪徳商法の手口
- 返済に困っている多重債務者を狙った悪徳商法
複数の消費者金融から借金をして、返済に困っている多重債務者の弱みにつけ込む商法です。手口としては、ローンの一本化を持ちかけ、さらに借金を重ねさせるものです。
悪質業者は、ダイレクトメールや電話などで、「低金利で借金をひとつにまとめる」などと持ちかけてきます。借金を少しでも減らしたい多重債務者が申し入れすると、「あなたにどれくらい融資することができるか調査するために必要。金は後で戻る」と言って、指定する金融会社から借金をさせ、振り込みをさせます。これを数回繰り返した後、連絡が取れなくなるのです。
- よく使われる商品・サービス
融資の紹介
多重債務商法の消費者相談事例
「金利が安くなるおまとめローンの紹介」というダイレクトメール
借金がかさんで返済に困っていたところ、「金利が安くなるおまとめローンの紹介」というダイレクトメールが届いた。連絡をしてみると「どのくらいご融資ができるか審査するので」と言われ、ローン会社から借金をするように言われた。信用してもいいのだろうか、と不安になり相談しました。
当事務所の対応結果
当事務所と協力関係にある弁護士事務所が手続を行い、解決しました。
Confidence trick
悪徳商法の手口と消費者相談事例
内職商法
「自宅で簡単にできる仕事」で「ローンは収入で払える」等と誘い、高額な教材等を買わせます。しかし、業者指定のテストに合格できない等の理由をつけて仕事はもらえず、結局ローンの支払だけが残る等が典型例です。
デート(結婚)商法
最近では、SNSで近づき(知り合い)、事前に相手の職業や趣味等の個人情報を集めてから実際に会い、高額な商品や結婚を前提にマンション等の購入を薦めるケースがよく見られます。
訪問購入
いわゆる「押し買い」と呼ばれる商法で、貴金属等を不当に安い値段で買い取られるなど高齢者の被害が多くなっています。2012年の法律改正で「クーリングオフ」が適用されるようになりました。
二次被害
悪質商法の被害者の個人情報を何かしらの手段で入手して、その被害に関連づけて、新たな契約を結ばせる商法です。商品やサービスの販売のほか「(被害者等の)名簿から抹消する」などの勧誘トークが使われる場合もあります。
投資商法
「よい投資先がある」等と誘い、実態のないファンドや社債、市場価値がない未公開株等に投資をさせる手口や「投資のコツを教える」等の触れ込みで、株式投資に興味を持つ大学生等に高額(数十万円~)なDVD等を販売する、という例も多く見られるようです。