霊感商法
(霊視商法・開運商法)
霊感商法(霊視商法・開運商法)・悪徳商法の手口
- 不安感をあおり、高額な商品を売り付ける
手相を見たり、霊界の話をしたり、あなたや家族の病気や悩みを巧みに突いて、災いを除き、運を開くと安心させて、物を売りつけるのです。
- 「あなたには先祖のたたりがある」
- 「先祖に不幸な人がいる。先祖の因縁を断ち切るために供養をしなければならない」
- 「悪霊がついている」
- 「このままでは不幸になる」
- 「あなたに幸運がめぐってこないのは、この印鑑のせいである」
- 「額に転換期の相が出ている」
などと人の不安感をあおり、不幸につけ込んで、壷、印鑑、数珠、水晶の玉、宝塔墓石、石板、弥勒菩薩像、仏具などを売りつけます。商品購入に続いて献金を求めることも多く、手持資金がなければ銀行やサラ金などからの借入を勧めることもあります。
- 展示会や家系図講演会などのイベントで若者が狙われることも
絵画展、宝飾展、着物展、あるいは気学・方位学などの占いの会、健康フェア、薬膳料理の会などに誘いだして、高麗人参エキス、サウナ、健康食品類を売りつけたり、整体コーナーに通わせたり、家系図講演会やさまざまな団体名で催すイベントや公演をきっかけとします。
最近の若い人は物がありふれて、かえって心が満たされず、宗教的なものや心象現象などに魅かれる傾向があります。「他人に話すとご利益がなくなる」と言われ、これを信じてしまう人も多いのです。
- 似た手口に霊視商法が
似たような手口に霊視商法があります。これは、一般的に「霊能者」と自称する者が、悩みや不幸の原因が霊のたたりにあるとして、その原因を除くためと称して、布施や供養料等の名目で、金銭を払わせるものです。
- よく使われる商品・サービス
印鑑、壺、仏像、仏具
霊感商法(霊視商法・開運商法)の消費者相談事例
印鑑の相が悪く、このままでは家族に不幸が起こると言われて
妻が私の留守中に販売員を家にあげてしまい印鑑を見せるように言われ、「家族に不幸が起こる」など恐怖感をあおるような言葉を次々に言われ、その場で印鑑セットを購入してしまった。ローンを組んでまで買っていることや、勝手に夫である私を参考人としていたのも最近知った。その後も、同じ販売員が何度も家にくるようになったらしく、合計で3件、総額では200万円を超える契約をしていた。業者の説明の仕方に全く納得がいかず、解約したい。
(広島県 40代 男性)
当事務所の対応結果
相手業者の勧誘時の言動の問題点を指摘し当事務所で手続を行ったところ、契約解除ができ支払済のお金が返金されました。
Confidence trick
悪徳商法の手口と消費者相談事例
内職商法
「自宅で簡単にできる仕事」で「ローンは収入で払える」等と誘い、高額な教材等を買わせます。しかし、業者指定のテストに合格できない等の理由をつけて仕事はもらえず、結局ローンの支払だけが残る等が典型例です。
デート(結婚)商法
最近では、SNSで近づき(知り合い)、事前に相手の職業や趣味等の個人情報を集めてから実際に会い、高額な商品や結婚を前提にマンション等の購入を薦めるケースがよく見られます。
訪問購入
いわゆる「押し買い」と呼ばれる商法で、貴金属等を不当に安い値段で買い取られるなど高齢者の被害が多くなっています。2012年の法律改正で「クーリングオフ」が適用されるようになりました。
二次被害
悪質商法の被害者の個人情報を何かしらの手段で入手して、その被害に関連づけて、新たな契約を結ばせる商法です。商品やサービスの販売のほか「(被害者等の)名簿から抹消する」などの勧誘トークが使われる場合もあります。
投資商法
「よい投資先がある」等と誘い、実態のないファンドや社債、市場価値がない未公開株等に投資をさせる手口や「投資のコツを教える」等の触れ込みで、株式投資に興味を持つ大学生等に高額(数十万円~)なDVD等を販売する、という例も多く見られるようです。