ホームパーティー商法
ホームパーティー商法・悪徳商法の手口
- 業者主導で、近所の主婦を集める場を設定する
業者が主婦などに「ホームパーティーをしませんか」などと言って近所の主婦たちを集めさせ、鍋、婦人下着などの商品を売りつける訪問販売の一種です。近所の知り合いなどに誘われるので、警戒心もなく、気軽な気持ちで参加します。「この鍋は、ステンレス製で体にいいのよ。使ってみたら」とか「体のラインがとてもキレイに出るのよ」といって、場を盛り上げ、結局、市価以上もの値段で買わす手口です。
- よく使われる商品・サービス
鍋、婦人下着
ホームパーティー商法の消費者相談事例
お茶会と呼ばれて行ったら、鍋セットを購入させられた
近所の方から「家でお茶会をやるのだか来ないか」と誘われ、気軽な気持ちで出かけました。10名程度の方が集まっており、確かに最初はお茶やお菓子が出され、そのうち家族や自分の健康の話になりました。すると主催者の方が「どんな鍋を使っているのか」などと聞いてきて「今使っている鍋は素材に問題があって、料理に発がん性の物質が溶け出していく」、「早く買い換えた方がいい」、と薦められました。その場にいた人が全員、真剣にこの話を聞いていて断れず、買ってしまいました。鍋は数回使ってしまいましたが、解約できるのでしょうか。
(大分県 40代 女性)
当事務所の対応結果
該当商品は指定消耗品ではありませんから、使用したとしてもクーリングオフが可能なことを依頼人には伝え、当事務所で手続を行い無事に返金されました。
Confidence trick
悪徳商法の手口と消費者相談事例
内職商法
「自宅で簡単にできる仕事」で「ローンは収入で払える」等と誘い、高額な教材等を買わせます。しかし、業者指定のテストに合格できない等の理由をつけて仕事はもらえず、結局ローンの支払だけが残る等が典型例です。
デート(結婚)商法
最近では、SNSで近づき(知り合い)、事前に相手の職業や趣味等の個人情報を集めてから実際に会い、高額な商品や結婚を前提にマンション等の購入を薦めるケースがよく見られます。
訪問購入
いわゆる「押し買い」と呼ばれる商法で、貴金属等を不当に安い値段で買い取られるなど高齢者の被害が多くなっています。2012年の法律改正で「クーリングオフ」が適用されるようになりました。
二次被害
悪質商法の被害者の個人情報を何かしらの手段で入手して、その被害に関連づけて、新たな契約を結ばせる商法です。商品やサービスの販売のほか「(被害者等の)名簿から抹消する」などの勧誘トークが使われる場合もあります。
投資商法
「よい投資先がある」等と誘い、実態のないファンドや社債、市場価値がない未公開株等に投資をさせる手口や「投資のコツを教える」等の触れ込みで、株式投資に興味を持つ大学生等に高額(数十万円~)なDVD等を販売する、という例も多く見られるようです。