会員権商法（利殖商法）

会員権商法・悪徳商法の手口

「会員権は将来値上がりする」や「確実な利回りを保証する」等、投資の１つとして勧誘する

会員権商法では、主にゴルフ会員権とリゾート会員権を販売します。
ゴルフ会員権とは、ゴルフ場で優先的にプレーできる権利であり、ゴルフ場が会員から保証金を預かる預託金制クラブが一般的です。リゾート会員権とは、ホテルやリゾート施設を優先的に利用する権利であり、施設を会員の共有にする共有制クラブや会員から保証金を預かる預託金制クラブが一般的です。
たとえば、リゾートクラブ会員権を募集するパンフレットなどが送付され、会員権を購入すると、「ホテル等に利用でき、プール、ゴルフ場、テニスコート等の施設もいつでも利用でき、さまざまなサービスを受けられる」、また、「会員権は将来の値上げが確実である」「場合によっては募集価格で買い取る」「確実な利回りを約束する」、などとの虚偽の説明をして、販売を勧誘します。

会員権を購入した後に様々な問題が

リゾートクラブ会員権では、会員数が増加し、クラブを都合の良いときに利用できないという苦情が多く出ています。限られた部屋を大勢の会員が利用するので、その調節が難しいというのが実情です。また、売却益を期待して会員権を譲渡しようと思っても、ゴルフ会員権などのような流通市場が形成されていないので、募集価格以上で譲渡するのは、なかなか困難なのです。
ゴルフ会員権については、会員権を購入したものの、休日に予約を取ろうと思ってもなかなか取れない、預託金の償還時期がきたのでその返還を求めたが預託金を返還してくれない、といったトラブルが多発しています。

会員権商法の消費者相談事例

ＳＮＳで知り合った人から「旅行が安く行けたり、家電等を安く買えるサービス券を分けてあげる」と連絡があり、会いにいきました。

喫茶店で待ち合わせたのですが、相手は２人で来ていて「今はサービス券を数枚しか持っていないけれど、会員制のクラブに入ればと海外旅行等が安く利用できる」、「この会員権は将来、絶対に値上りするから」、「使わなくなったら募集価格で買い取りもしているから」などと説明されました。
その上「普段は１００万円以上するんだけど、はキャンペーン中だから特別に７０万円で会員になれる」とも言われ、自分は一人きりだったので、断りきれず契約書にサインをしてしまいました。
でもよく考えてみると、海外旅行なんて年に何回も行かないし、そのためにこんな高額な契約金を払うのはおかしい…と思い、解約したくてエクステージ総合法務事務所に相談をしました。