ねずみ講
ねずみ講・ネズミ講(無限連鎖講)・悪徳商法の手口
- 次々と会員を勧誘する事で新規会員からの金銭が配当されるピラミッド型組織
次々と会員を勧誘する事で新規会員からの金銭が配当されるピラミッド型組織です。
ねずみ講がマルチ商法やマルチまがい商法と異なる点は、きちんとした商品が介在しない点です。
ねずみ講は正式には無限連鎖講と呼ばれ、法律で禁止されておりますので、悪徳商法というよりも完全に犯罪です。ねずみ講を開設した者も参加した者も罰せられます。
ねずみ講であることを分かりにくくするために「商品らしきもの」を介在させる場合も多く、例えばテレホンカードやマニュアル・書類・証明書などの情報が「商品らしきもの」として使われたケースがあります。
商品と商品らしきものの区分け基準として、その商品に商品価値があるのかどうかが最大のポイントになります。また、ねずみ講とマルチ商法との違いを見極めるポイントは、「報酬が会員が商品を購入した費用から発生しているのか」「商品購入から発生している見せかけているだけで、実態は違うのではないか」という点です。
最近ではインターネットを利用したSPAMメールによる勧誘をしてくるねずみ講も多数出現しています。
また、宛名書きの副業名目で「宛名書き副業募集」と書かれた大量のハガキを購入させて、その宛名書きをさせ、応募してきた人数に応じて金銭配当を行う悪徳商法が登場した事もあります。
- よく使われる商品・サービス
浄水器、24時間風呂、寝具、洗剤、健康食品など
ねずみ講・ネズミ講(無限連鎖講)の消費者相談事例
入会して、3人紹介するだけで500万円の収入になる話
小学校時代のクラスメイトで、ほとんど話もしたことがない知人から電話がかかってきました。5000円の入会金を支払って、同じように3人に広めるだけで、会員が広がっていき、最終的に500万円の収入がえられるというビジネスに参加しないかと誘われました。
聞いてみると商品らしいものも存在せず、怪しげな感じがするのですが、そんなことが本当にあるのでしょうか?
(鹿児島県 33歳)
当事務所の対応結果
ねずみ講は参加するだけでも犯罪になります。甘い話に乗らないように気をつけてください。
Confidence trick
悪徳商法の手口と消費者相談事例
内職商法
「自宅で簡単にできる仕事」で「ローンは収入で払える」等と誘い、高額な教材等を買わせます。しかし、業者指定のテストに合格できない等の理由をつけて仕事はもらえず、結局ローンの支払だけが残る等が典型例です。
デート(結婚)商法
最近では、SNSで近づき(知り合い)、事前に相手の職業や趣味等の個人情報を集めてから実際に会い、高額な商品や結婚を前提にマンション等の購入を薦めるケースがよく見られます。
訪問購入
いわゆる「押し買い」と呼ばれる商法で、貴金属等を不当に安い値段で買い取られるなど高齢者の被害が多くなっています。2012年の法律改正で「クーリングオフ」が適用されるようになりました。
二次被害
悪質商法の被害者の個人情報を何かしらの手段で入手して、その被害に関連づけて、新たな契約を結ばせる商法です。商品やサービスの販売のほか「(被害者等の)名簿から抹消する」などの勧誘トークが使われる場合もあります。
投資商法
「よい投資先がある」等と誘い、実態のないファンドや社債、市場価値がない未公開株等に投資をさせる手口や「投資のコツを教える」等の触れ込みで、株式投資に興味を持つ大学生等に高額(数十万円~)なDVD等を販売する、という例も多く見られるようです。