かたり商法・錯覚商法(訪問販売)
かたり商法・錯覚商法・悪徳商法の手口
公的な団体をかたって訪問してきて、勘違いさせて物を売りつけてくる悪徳商法です。
有名なものでは「消防署のほうから来ました」といって消防署員と勘違いさせて「消火器の設置が義務付けられました」等と言って消火器を売りつけてくるという悪徳商法があります。
昔、祖母がこれにだまされたことがありました。消火器自体は本物でしたが、値段が市価に比べて非常に高いものでした。ところで、この「消防署のほう」というのは「その方角」から来ました、という意味でこちらの勘違いをわざと誘発する悪徳商法の手口です。
消防署だけではなく、電話局や郵便局など様々な団体をかたる場合があり、それぞれ電話機だったり郵便ポストを販売してきたりしています。
公的機関の人が訪問販売することはありえませんので、騙されないようにしましょう。
かたり商法のクーリングオフ期間
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- かたり商法のクーリングオフ期間は8日間
かたり商法・錯覚商法の消費者相談事例
マンション管理組合からの工事と錯覚して契約
最初に「マンション中を回って工事をしています」と言われたので、てっきり管理組合が頼んだ業者と思い、家に入れてしまった。契約した後で、管理人から、私が住んでいるマンションでは、ディスポーザーはつけてはいけないという事を聞いて、ショックを受けた。もう取付もされてしまい、自分でははずすこともできず、キッチンも使えず、とにかく困っていたので相談しました。
(埼玉県 30代 女性)
当事務所の対応結果
当事務所の手続により、契約時の不当性を追及して契約解除が実現しました。
Confidence trick
悪徳商法の手口と消費者相談事例

内職商法
「自宅で簡単にできる仕事」で「ローンは収入で払える」等と誘い、高額な教材等を買わせます。しかし、業者指定のテストに合格できない等の理由をつけて仕事はもらえず、結局ローンの支払だけが残る等が典型例です。

デート(結婚)商法
最近では、SNSで近づき(知り合い)、事前に相手の職業や趣味等の個人情報を集めてから実際に会い、高額な商品や結婚を前提にマンション等の購入を薦めるケースがよく見られます。

訪問購入
いわゆる「押し買い」と呼ばれる商法で、貴金属等を不当に安い値段で買い取られるなど高齢者の被害が多くなっています。2012年の法律改正で「クーリングオフ」が適用されるようになりました。

二次被害
悪質商法の被害者の個人情報を何かしらの手段で入手して、その被害に関連づけて、新たな契約を結ばせる商法です。商品やサービスの販売のほか「(被害者等の)名簿から抹消する」などの勧誘トークが使われる場合もあります。

投資商法
「よい投資先がある」等と誘い、実態のないファンドや社債、市場価値がない未公開株等に投資をさせる手口や「投資のコツを教える」等の触れ込みで、株式投資に興味を持つ大学生等に高額(数十万円~)なDVD等を販売する、という例も多く見られるようです。